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ドラマのお話 続き。

前回、気になったドラマの話をしてみようというところで、前置きで終わって、続く・・・としてからなんやかんやで一ヶ月以上が経過してしまいましたが、とりあえず一区切りまとまったので、以下にて。 いつのまにか、2年も前になってしまいましたが、気になる宇宙モノのドラマがありました。 宇宙モノといっても、宇宙船が飛び交うようなエキサイティングなものではなくて、いわゆる、ホームドラマ的なゆるい感じのものなのですが・・・。 日本では、この類のドラマは単に「SFモノ」と片付けてしまわれがちで、宇宙や物理学やスピリチュアルに興味がある人でない限り、一般的には「創り物」として、一歩引いて割り切って見られるか、実生活からかけ離れていると敬遠されがち。 なので、視聴率的にはあまりふるわないのだけれども、視聴率が高くないものでも、内容高く、面白い作品は沢山あるので、私のツボにはまったものについて言及したいと思います。 ちなみに、地上波で無料で観る事のできるテレビドラマには特に、スポンサーがあって成立するものなので、視聴率の縛りがあるのは仕方がないと思うけれども、創り手にしてみれば、いろんな制約があって大変だと思う。 しかし、視聴率というか視聴者を意識しすぎて、当たった作品の職業や設定がずらっと並んだりするクールがあったり、(刑事物ばかり、とか、医者ものばかりの時があった時がある。)、妙に視聴者と同じ境遇で共感を得させようとする設定だったりするものがあるけど、制約があるにしても、創り手が本当に大切なもの、伝えたいものを創って、「どうだ。文句あるか。」くらいの意気込みがあるものはやはり、いい作品だし、伝わるものがあると、私は思います。 と、また本題からずれました(^_^;) さて、2013年7月~9月に放送された「スターマン・この星の恋」。 監督は堤幸彦氏。 脚本は岡田惠和氏。 このお二人が手がけられる作品はいつもおもしろい。 堤氏は「金田一少年の事件簿」「20世紀少年」「TRICK」「ケイゾク」「SPEC」 「世界の中心で、愛をさけぶ」「ヤメゴク」など・・・ 人の真実に迫った精度の高い作品を創られていると思う。 前述のように、一般的には現実とは違う世界の”作り物”の世界として受け止められがちな内容なのだが、私は、”実は世界にはこんなことが実在しているんだよ”というメッセージを送られていると信じている。 岡田氏の作品は「ちゅらさん」「おひさま」「深呼吸の必要」「最後から二番目の恋」 「泣くな、はらちゃん」「おやじの背中『圭さんと瞳子さん』」「さよなら私」「心がポキッとね」 「ど根性ガエル」など・・・ ほのぼの、ゆったりとした世界観の中、対峙する二人の心の動きや、関わる人々との人間関係をおもしろく書かれていて、心がマッサージされる気持ちになる。 starrysky そして、この「スターマン・この星の恋」はというと・・・ 夫に逃げられ、自分の母親と共に3人の子供を育てている母親「佐和子」(広末涼子)が、道端で出くわした、記憶喪失の青年「星男」(福士蒼汰)に、恋をするというところから始まる話なのだが、この青年が実は宇宙人だったという展開。 前述したように、通常はおとぎ話として見るか、ありえない話についていけずに、つまらないと思って見るのをやめてしまうか。 でも、私は、「ありえる」話だと思えるので、そういう観点で観ていると、様々なセリフや状況がかなり面白くはまってくるのです。 40年前から地球人として生活している先輩宇宙人「重田さん」(國村隼)と目で会話をしたり、癒しのパワーがあって、傷を治したり・・・。 物語の中心になっている宇野家では、星男が宇宙人だということを知り、それを暖かく受け入れた後も、主治医の溝上先生(モト冬樹)には、星男と重田さんが宇宙人であることを隠していたのだが、それがバレてしまった時の溝上先生のセリフ・・・ 「広い宇宙に地球人だけってことはないでしょう。」 とあっさり受け入れ、「ファーストコンタクト」と言って、嬉しそうに握手をする姿(笑) なんだかとても微笑ましかった。 宇宙人が地球の女性を愛して、がんばって地球の生活に馴染む努力をしている姿がたまらない。 特に、先輩宇宙人「重田さん」役の國村隼さんはよかった。 あと、もう一人の宇宙人、祥子ちゃん(有村架純)が元々いた星に召されて、そちらの世界に帰ってしまった後に、それまで付き合っていたヨワヨワな彼氏(山田裕貴)が、祥子ちゃんに会いにいくために宇宙飛行士を目指すと重田さんに話した際の重田さんのセリフ。 「今の地球の技術では行けない星だ。」と。 ・・・結構リアルなセリフだと思います。 また、星男は、自分が宇宙人だと自覚する前・・・記憶喪失になる前、地球人として生活していた頃(達也)の性格は、優しい星男とは正反対の凶暴なもので、それが、元々の宇宙人としての性格なのか、地球での人生で培われてしまったものなのか、それは不明だが、凶暴な性格の奥にある優しさが、宇野家=暖かい地球人との接触によって見出されていく様子は、将来起こりうる宇宙人との共存にとって、とても理想的なケースだと思いました。 富士山 この舞台は富士山の裾野にある町。 富士山には大きな霊流、霊力があるので、宇宙交流の舞台として選ばれたのではないでしょうか。 放送時期は、富士山の世界遺産認定のすぐ後でもありました。 制作側のどなたかが何かしらのインスピレーションを受けていたのかもしれませんね。 ちなみに、このフジテレビ火曜22時~の枠、ここ1~2年では、 「幽かな彼女」 「よろず占い処 陰陽屋へようこそ」 「素敵な選TAXI」 が面白く、印象に残っています。 特に「素敵な選TAXI」はバカリズムの脚本が本当に面白かったし、タイムスリップ話はかなり興味をそそられます。 ・・・これも、あると思うんですよね。 あと、BGMがかなりかっこよかったし(サントラ欲しい!)、何と言っても、竹野内豊さんのおとぼけぶり(缶コーヒーのCMっぽい感じの)が最高でした! ではでは、ドラマのお話、またの機会にできればと思います。...
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